弥生の空に 待てども来ぬ月
    いずる頃には 姿無く彷徨う

    咲きすさぶ藍色の花 定めのように
    埋め込まれた生き方で伝えてゆく

    名も無き蕾が舞い散る あなたの優しさ拒んで捨てた
    甘い杭が胸に刺さる 思いきり泣いてしまえたら


    歩き始めた季節と共に ミオソティス
    愛は今も 行方知れず 漂う

    さっき見た夢の話(わ)は 細胞の中どこまでも転がり
    目を覚ませば ひとり

    名も無き蕾が舞い散る 愚かな私が手にした花は
    いつまでも咲き続ける たとえ涙が枯れようとも


    名も無き命が舞い散る かすかに覚ゆ 愛し君の声
    どこかで笑っていますように ひとり泣いていませぬように

    名も無き蕾が舞い散る 宿りし御霊を拒んだ罪は
    永遠に消えぬ花を残し 今もこの世で生き続ける


     

    (c)2012 JU LOVE RE

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